目の中の水晶体というカメラのレンズに相当する部分があり、正常では透明です。この水晶体が濁ってきてしまい、透明ではなくなった状態を白内障といいます。原因は主には加齢ですが、他に外傷後、ステロイド薬によるもの、アトピー性皮膚炎に伴うもの、目の病気に併発するものなどもあります。
白内障の症状は、目がぼやける、かすむというものが代表的です。他にも明るいところでまぶしい、メガネの度数が合わない、細かいものが見えない、ものが二重に見えるなどの症状が出ることもあります。進行を遅らせる可能性のある点眼薬もありますが、治療の基本は手術となります。濁った水晶体を吸引し代わりに人工のレンズを挿入します。近年白内障手術は医療技術の進歩とともに、とても安全なものとなりました。また、多焦点レンズの挿入も行われるようになりました。
当院の白内障手術白内障手術Q&A
手術はいつするのがよいか?
手術の時期は一人ひとり違います。車の運転免許の更新には、両眼で0.7以上必要です。まずは診察を受けて自分の目の状態を把握しましょう。
眼内レンズの耐久年数は?
最近のレンズは大変高品質になり、半永久的に持つといわれています。
手術の費用はいくらぐらい?(片眼/単焦点レンズの場合)
1割負担の方:約1.5万円。3割負担の方:約4.5万円程度です。
※上記金額は目安としてお考え下さい。
ほかに病気がある場合は?
高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓疾患、動脈硬化性疾患などは手術前に検査を施行し、主治医ときちんと相談の上で手術を行いますのでご安心下さい。
参考リンク
白内障手術と眼内レンズ 眼内レンズを上手に選ぶために