目の中の水晶体というカメラのレンズに相当する部分があり、正常では透明です。この水晶体が濁ってきてしまい、透明ではなくなった状態が白内障です。原因は主には加齢ですが、他に外傷後、ステロイド薬によるもの、アトピー性皮膚炎に伴うもの、目の病気に併発するものなどもあります。手術は濁った水晶体を吸引し代わりに人工のレンズを挿入します。
近年白内障手術は医療技術の進歩とともに、とても安全なものとなりました。また、白内障以外に網膜硝子体疾患が合併している場合は硝子体手術と同時に行うことがあります。
当院の白内障手術は経験豊富な専門医新藤裕実子医師、山根真医師により、難治症例にも対応しております。白内障に加えて網膜硝子体疾患が合併している場合は同時手術を行う場合があります。
LASIK後の方は眼内レンズの度数の選択が難しいとされています。当院では福本光樹医師がその計算の対応をさせていただきます。
単焦点レンズ(保険適応)のみならず多焦点レンズ(選定医療対応)にも対応しております。
単焦点と多焦点レンズ手術までの流れ
- 診察 (白内障手術の適応検査をおこないます)
- 手術前検査 (眼内レンズの選択のために数回の受診が必要です)
- 手術説明
ドクターからの手術の説明 スタッフからの手術準備と生活の注意点について説明し同意書をお渡しします - 手術前抗生剤点眼開始(3日前より)
- 手術当日
手術前の点眼をします
消毒の後、局所麻酔をします
水晶体嚢(水晶体を包む袋)を残し、水晶体を超音波で砕いて吸引します
水晶体嚢の中に眼内レンズを挿入します
傷口は無縫合にて自己閉鎖します
*手術方法は眼の状態によって変わる場合があります - 手術後の生活
手術後創口が閉じるまで感染の危険があるため洗髪・洗顔はできません。
手術後は普通に眼を使う事には問題はありません。視力の回復までの時間は個人差があります。車の運転などについては診察の際の医師の指示に従ってください。
参考リンク
白内障手術と眼内レンズ 眼内レンズを上手に選ぶために手術方法
局所麻酔で行います。角膜のわきに2~3mmほどの切開をします。
超音波で水晶体を細かく砕き吸引して取り除きます(水晶体嚢という薄い膜を残します)。
膜の中に眼内レンズ挿入します。
※手術の方法は目の状態によって変わることがあります。
手術後の生活
手術後1週間程度は生活に様々な制限があります。
医師の指示通り点眼薬や内服薬を続けてください。術後感染症の危険がありますので、自分の判断で服用や点眼を中止しないでください。日常生活で普通に眼を使う分には問題ありません。視力が回復してくるまでしばらく時間がかかる場合もあります。また、手術前と異なる新しい見え方に慣れるまでしばらく時間がかかることもあります。単焦点レンズの場合は、手術後眼鏡が必要になることが多いです。