涙っぽい、目やにが多い、目頭が赤く腫れるなどの症状の原因として、鼻涙管(涙を目から鼻に流す管)が狭くなっていたり、閉じたりしていることがあります。診察によってこの管を拡げることにより症状が改善されると判断した場合、“涙管チューブ”を挿入する手術を行います。“涙管チューブ”という極細のストローのような管を狭窄している部分に一時的に留置します。ただし、このチューブで対処できず他の手術となることもあります。
涙道疾患、鼻涙管閉塞の手術は岩崎明美医師が担当いたします。
当院では、麻酔(滑車下神経麻酔)を行い、涙道内視鏡を使って手術を行うことによって患者様の痛みをコントロールします。
手術までの流れ
- 問診 術前検査 手術説明
- 手術当日
- 体調が落ち着いたらお付き添いの方とご帰宅
手術方法
目と鼻の間に局所麻酔の注射をし、涙道内視鏡を使って涙道の中を検査します。狭窄や閉塞している部分があれば広げます。広げた涙道に「涙管チューブ」という極細のストローのような管を留置します。チューブは2~3か月で抜去します。涙道内の状況によっては涙道内視鏡で中を検査するのみの場合もあります。閉塞部が開けられない場合は他の手術の方法を検討します。
手術後の生活
術後、片目に5時間眼帯をしますので、当日車・バイクの運転はできません。当日は日常生活以上の運動は控えてください。
お風呂は首から下は可能です。食事の制限はありませんが当日飲酒はできません。
1週間後外来でチューブを入れた脇から涙道に水を流します。2~3か月後にチューブを抜くまでの間、数回にわたり同様の処置をします。